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環境社会の変化と自然学校の役割 自然学校に期待される3つの基軸 −くりこま高原自然学校での実践を踏まえて

価格 : 定価 本体2,000円+税
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978-4-8403-0654-6

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発行会社 みくに出版
著作者・翻訳者 佐々木豊志
判型・ページ A5判 168ページ

(e-honの立ち読みページを開きます)

地球 温暖化、大規模災害の増加など環境社会は急激な変化を遂げています。

本書の著者・佐々木豊志氏は1996年に「くりこま高原自然学校」を
自力で立ち上げて以来、「生きる力」を育む教育活動、ニートやひきこもりの支援、
東日本大震災、熊本地震などでの災害ボランティア活動、
森林資源を守り活用するNPOの活動などを続けてきました。

その過程で「自然学校」が、環境社会の変化だけでなく、
現代のかかえる様々な問題へアプローチできる可能性を見つけ出しました。

本書は前半で、全国の自然学校を調査し、自然学校の教育力、つながる力、
課題解決力を解明しています。

そして後半では、佐々木氏自身の実践にもとづいた自然学校の3つの基軸と
社会的課題の解決への道筋・事例を述べています。

とくに社会的企業としての自然学校という視点にもとづく、
くりこま高原自然学校での実践の事例紹介は、
環境や教育の未来を考える上で大きなヒントになるでしょう。

環境教育、体験学習、地域再生、社会教育、生涯教育などに携わる方には、
ぜひお読みいただきたい本です。

また、学校教育の改善に向けても大きなヒントがある本です。

著者が事業構想学博士号を授与される際の博士論文をベースに、
20年余り継続する「くりこま高原自然学校」や、近年立ち上げた
「日本の森バイオマスネットワーク」などの事業構想や新たな展開を
大幅に書き加えました。




目次

第1章 研究の背景・目的と方法・論文の構成
第1節 研究の背景
1. 日本国内の環境社会の動向
2. 世界の環境社会の動向
3.犂超瓩箸いΕーワードと犲然学校
4. 地域で評価され始めた犲然学校
第2節 研究の目的と方法
第3節 論文の構成
1. 全体構成
2. 3つの章における自然学校の3つの基軸の考察
3. まとめと最終章

第2章 自然学校とは
第1節 はじめに
第2節 自然学校の定義
1. 自然学校の定義の試み
2. 自然学校の様々な定義
3. 研究における自然学校の定義
第3節 自然学校の発生と広がり
1. 青少年教育や自然観察
2. 公害問題と地球環境問題
3.「生きる力」を育む教育の機会を担った自然学校
第4節 自然学校全国調査から見えてくるもの
1. 自然学校全国調査報告
2. 第5回自然学校全国調査報告から
3. 自然学校全国調査から示された特徴的な事項
第5節 まとめ

第3章 環境社会の変化
第1節 はじめに
第2節 公害から環境社会への変化
1. 沈黙の春
2. 足尾銅山・公害病
3. 環境問題の複合化
第3節 持続可能な社会へ向けた教育〜ESD〜
1. 持続可能な開発
2. 地球サミット
3. 地域や社会にある課題を解決する教育
第4節 体験教育の課題の変化
1.「経験主義教育」の論争
2. 今日的な教育の課題としての体験教育
3. 登校拒否から不登校・引きこもり・ニート問題
第5節 災害による変化
1. 避けられない災害
2. 天災か人災か
3. コミュニティの変化
第6節 何が社会の課題になっているのか
1. 自然学校を取り巻く社会の課題
2. 地域が抱える課題
第7節 まとめ

第4章 自然学校の創設者・代表者の意識調査
第1節 自然学校の特徴として考えられる要素
1. 自然学校の特徴を理解する観点
2. アンケート・インタビュー調査の方法
第2節 アンケート・インタビューから見える自然学校の特徴
第3節 まとめ

第5章 自然学校の教育力の特徴
第1節 自然学校の学びの特徴
1.「教育」を特徴として指摘しているキーワード
2. 自然学校の創設者や代表者が影響を受けていた教育
3. 体験学習を中心とする自然学校の学びの特徴
4. 自然体験、体験学習と概念学習
5. 学びの対象の考察
第2節 自然学校が持つ教育力
第3節 企業研修と人材育成
第4節 自然学校の歴史的背景と教育的役割
第5節 まとめ

第6章 自然学校の連携の特徴
第1節 自然学校の「つながる」特徴
1. 自然学校の「社会関係資本」を構成する要素
2. インタビューから「つながる」特徴について
第2節 社会関係資本と自然学校
1. 「つなぐ」役割と社会関係資本
2. 廃校を活かした新たな社会関係資本の形成
第3節 地域の拠点としての自然学校の可能性
1. 自然学校関係者の地域の拠点としての意識
2. 地域の課題から生まれた役割
第4節 ESDの拠点としての自然学校
1. ESDとしての総合系環境教育の登場
2. スウェーデンのESD的な取り組み
第5節 自然学校と連携(地域・企業・行政・NGO/NPO)
第6節 まとめ

第7章 自然学校の課題解決力の特徴
第1節 自然学校が取り組む社会的課題
1. 自然学校の「課題解決」を構成する要素
2. 自然学校は社会問題の解決に取り組む使命を持っている
3. 自然学校は、なぜ社会問題の解決に取り組むのか
第2節 自然学校が育む人間力・組織力
1. 自然学校の事業の特性とスタッフの成長
2. 特異な事態における自然学校の力
第3節 まとめ

第8章 自然学校の3つの基軸−結論−
基軸1「自然学校は教育力に特徴がある」
基軸2「自然学校は社会関係資本の活かし方に特徴がある」
基軸3「自然学校は社会の課題を見つけ、それを解決する力に特徴がある」

第9章 社会的企業と展望
第1節 自然学校の課題と展望
第2節 ハブ機能としてのくりこま自然学校の取り組み
事例1不登校・引きこもり・ニートの支援(教育の課題)
事例2木造住宅・木質バイオマスエネルギーの活用(森林資源と被災地の課題)
事例3被災地の木材活用の家具づくり(国産材・被災地支援の課題)
事例4エネルギー・食・住を包括する
第3節 4 つの事例から、自然学校が期待される機能
参考資料・アンケート用紙
参考文献
あとがき


著者:佐々木豊志
1957年岩手県生まれ、事業構想学博士。
筑波大学で野外運動・野外教育・冒険教育を研究。
1996 年私費を投じて「くりこま高原自然学校」を設立。
体験学習法をベースに冒険教育・野外教育・環境教育を通じて
青少年の「生きる力」を育む教育活動を実践。
2000 年に不登校・引きこもりを支援する長期寄宿を併設し、
スタッフと寄宿生とともに農的な暮らしを実践している。
さらに自然と共生し持続可能な豊かな社会を創造できる狄佑鼎り瓩
取り組みながら爛┘灰咼譽奪検粉超暮らし実験村)瓩鯏験している。
自然学校の業態を社会的企業として分析し
2006 年宮城大学大学院事業構想学研究科修士課程修了。
2008 年「岩手・宮城内陸地震」で被災し避難指示を受け活動の場所を失う。
2011 年東日本大震災では被災地支援に奔走する。
2015 年宮城大学大学院事業構想学研究科博士後期課程修了。
現在、一般社団法人くりこま高原自然学校 代表理事、
NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所 理事長、
NPO 法人日本の森バイオマスネットワーク 理事長、
株式会社銀河自然学舎 代表取締役。