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ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ コレクティブな協働なら解決できる! SDGs時代の複雑な社会問題

価格 : 定価 本体1,800円+税
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978-4-8403-0715-4

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著者 佐藤真久 広石拓司
発行会社 みくに出版
サイズ A5判 192ページ

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今、社会には、子育てストレス、介護負担、貧困、地域活性化、気候変動、
国際紛争など本当にさまざまな問題があります。
そして、その問題に対して、長い年月の間、多くの人々が取り組んで来ましたが、
未だに多くが解決していません。
これらは一つの原因や理由だけ起きているわけではなく、
複数の要因が相互に影響しあって生じた「複雑な問題」です。
こうした問題は、これまでのように問題を要素に分解したり、
原因を取り除くようなシンプルなアプローチではうまく解決できません。
複数の解決策が相互作用しながら問題に対応できる状況をつくる、
言い換えるなら「問題に対応できる社会システム」を生み出す必要があります。
では「問題に対応できる社会システム」をつくるためにはどうしたらよいのでしょう?
本書では、そのための方法として、
多くの人と組織がつながるソーシャル・プロジェクトを紹介しています。
著者らはこれまで環境問題や福祉、地域づくり、
国際協力などの社会問題をさまざまな地域、立場でかかわってきました。
そこでの具体的な経験と知識をもとに、ソーシャル・プロジェクトを現場で使いこなし、
成功に導くために必要な考え方と進め方をまとめました。
SDGs(世界を変えるための17の目標)が注目されている今、一人ひとりの個人、
すべての組織が、変革の担い手であることを求められる時代になりました。
本書は、これからソーシャル・プロジェクトを始めようと考えている人にも、
すで取り組んでいる人にも、そして壁にぶつかり悩んでいる人にも、
ぜひ手にとっていただきたい1冊です。

本書の第吃瑤任魯宗璽轡礇襦Ε廛蹈献Дトに取り組む前提をまとめています。
第1 章では、2020 年代、SDGs が広がる世界でのソーシャル・プロジェクトの基本的な考え方を、
第2 章では、問題解決の意味が、単純な問題から” 複雑な問題” に変わることで、
どう変わっていくのかまとめました。
第3 章では、コレクティブな協働を行うための協働の進め方(協働ガバナンス)のポイントを整理しています。

第局瑤任蓮▲宗璽轡礇襦Ε廛蹈献Дトの進め方を12 のステップに分けてまとめました。
各ステップで、ぶつかりやすい壁を乗り越えるために、
どのように考え方や動き方をシフトするかをまとめています。
ソーシャル・プロジェクトの課題や難しさは、事前に勉強したり考えたりしている時よりも、
実際に動いて経験してみて初めて気付くものが多いのです。
そこで、ソーシャル・プロジェクトの実践の現場で困った時に参照しやすいように、
ステップごとに使える概念や手法をコンパクトにまとめています。

 

 目次

 はじめに
 第吃 ソーシャル・プロジェクトの成功に求められる視点・視座
 要素ごとの解決から集合的(コレクティブ)な解決へのシフト
 第1章 ソーシャル・プロジェクトの成功の条件
 1 複雑な社会問題に挑むソーシャル・プロジェクト
 2 SDGsが企業、地域にもたらすこと
 3 ソーシャル・プロジェクトの陥りやすい失敗―単独で行う限界、協働でぶつかる壁
 4 論理的に分解する問題解決から、動的で包括的な問題解決へ
 5 一つになる組織化から、個々を活かすコレクティブな協働へ
 6 つながる力を新しい未来の創造に活かしてソーシャル・プロジェクトを
  成功させよう!
 新しい社会システム構築による価値創造を目指すソーシャル・プロジェクト事例
 第2章 コレクティブな協働へ 問題解決に関わる用語の定義をシフトしよう
 シフト1 社会・地域
 シフト2 問題
 シフト3 問題が解決した姿
 シフト4 問題解決の進め方
 シフト5 協働
 シフト6 関係性の持ち方
 シフト7 担い手のあり方
 第3章 コレクティブな協働を実践するための協働ガバナンス
 1 構成要素
 2 違いを超えての参加の誘発
 3 循環型の協働プロセス
 4 個々の強化・成長につながる社会的学習
 5 共有すべき運営制度
 6 変化を促し、成果につなぐチェンジ・エージェント機能
 第局 コレクティブな協働ガバナンスの考え方・進め方12ステップ
 第4章 問題解決の前提を整える協働 課題の再発見とゴールの明確化
 ステップ1 現状の課題認識を分かちあおう
  ―いったい、今、何が起きているのだろう?
 ステップ2 何がゴールなのか話しあい、分かちあおう
  ―社会システム全体での対応力を高めるイメージを描く
 ステップ3 「協働」への準備(レディネス)を整えよう
  ―違いやこれまでの枠組みを超えて協力するには?
 第5章 問題解決の運営基盤を整える協働 計画策定と運営制度整備
 ステップ4 パートナーを見出し、参加を誘発しよう
  ―誰と組むべきか? 相手の積極的な参加を促すには?
 ステップ5 共有の目標と達成への戦略的計画を立てよう
  ―何を達成し、そのためにどう進めていけばいいのか?
 ステップ6 運営制度を設計しよう
  ―どのように役割分担し、体制をつくるのか?
 第6章 問題解決の推進力を強化する協働 継続的改善と中間支援
 ステップ7 場づくりを活かした関係性の改善力の強化
  ―何をどう分かちあうと、もっと協力できるのだろう?
 ステップ8 「社会的学習プロセス」を強化しよう
  ―継続し、改善し続けるには、どのような「学び」が必要なのか?
 ステップ9 「チェンジ・エージェント機能」を強化しよう
  ―関わる人たちの変化とレベルアップを促すには?
 第7章 成果を生み出し、定着させる協働 継続力強化と成果の見える化
 ステップ10 資金や人材を集め、継続力を高めよう
  ―資金や資源をどう集め、どう効果的に運用するのか?
 ステップ11 「協働」の活動結果(アウトプット)と成果(アウトカム)を評価しよう
  ―どのように成果を捉え、次の一歩につなげていけばいいのか?
 ステップ12 政策や制度として社会に定着させよう
  ―自分たちの限界を超えるには、誰と、どのように進めていく必要があるのか?
 補遺
 1 SDGsをヒントに社会課題を知る
 2 協働プロセスの実践事例
 3 ソーシャル・プロジェクトが各セクターに必要な理由
 おわりに
 




 著者紹介

 佐藤真久(サトウマサヒサ)

 東京都市大学大学院 環境情報学研究科教授。
 筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院修士課程環境科学研究科修了。
 英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。
 地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、
 ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・
 スペシャリストを経て、現職。
 現在、国連大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、ESD円卓会議委員、
 NPO法人ETIC.(社会起業家のためのインキュベーション・プラットフォーム)
 理事などを務める。
 編著として『SDGsと環境教育:地球資源制約の視座と持続可能な開発目標のための学び』
 (学文社)など。

 広石拓司(ヒロイシタクジ)

 株式会社エンパブリック代表取締役。
 東京大学大学院薬学系修士課程修了。
 三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)勤務後、
 2008年株式会社エンパブリックを創業。
 「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、
 地域・組織の人たちが知恵と力を持ち寄って仕事づくりを進めるための実践支援プログラム
 を開発・提供している。
 『あなたの経験をみんなの学びに 共に考える講座のつくり方』(エンパブリック)、
 日経Bizアカデミー連載「ソーシャルビジネスが拓く新しい働き方と市場」など執筆多数。
 慶應義塾大学総合政策学部、立教大学経営学部、同大学院21世紀社会デザイン研究科などの
 非常勤講師も務める。